
- セロリの生育温度は15~20℃。暑さが苦手で涼しい気候を好むセロリの旬は、11月から3月ごろです。長野や北海道などの高冷地では、夏から秋にかけて栽培が行われているため、市場には1年を通して出回っています。

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国内のセロリの出荷量1位はハウス栽培を行う静岡県。2位はハウスとトンネル、露地栽培を行う長野県で、この両県で全国の出荷量の7割程度を占めています。以前と比べて静岡県を中心にハウス栽培の生産量が増えたため、東京市場では入荷量が30年程前の約3倍になっています。
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- 古代ギリシャ・ローマ時代から薬用植物として利用されていたセロリ。
- セロリはセリ科オランダミツバ属の二年草で、原産地はヨーロッパから中近東にかけての冷涼な高地の湿原です。紀元前のギリシャやローマでは薬や香料として栽培・利用されており、当時の貨幣にセロリの葉が描かれていたことからも人々に親しまれていたことがわかります。食物としての利用されはじめたのは17世紀以降のイタリア、フランスが最初で、この頃に品種改良も始まったといわれています。その後セロリは、18世紀にはイギリス、19世紀にはアメリカへと伝えられていきました。中国では古くから原種に近い在来種(早芹)が栽培され、東南アジアにも普及していきました。
日本に初めて伝えられたのは16世紀末のこと。豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に武将・加藤清正が持ち帰ったことから『キヨマサにんじん』と呼ばれていました。また、江戸時代にはオランダ人によって西洋種が長崎に伝えられ、江戸末期から明治時代にかけて、外国船向けに栽培が始まりました。戦国の次代から日本に伝わっていたセロリですが、昭和30年代頃までは独特の香りから敬遠されがちでした。その後、食生活が洋風化し始めたことをきっかけに消費が伸びていき、近年では野菜ジュースの材料としても頻繁に使われています。
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- 日本では色白で肉厚、青臭さが少ない中間種が人気。
- セロリは葉の色によって、黄色種、緑色種、中間種の3種に分けられています。現在、日本では品種改良によってつくられた中間種の「コーネルセロリ」が主力。色白で肉厚、スジが少なく、青臭さが少ないというところが好まれています。また、最近ではアメリカで主流になっている、全体が緑色で、セロリ独特の芳香が強い「ユタ」「ソートレーク」などの緑色種も市場に出回るようになってきました。緑色種はほかの品種に比べてビタミンAやビタミンCの含有量が多いといわれており、日本で品種改良された「ミニセロリ」などの品種も誕生しています。
さらに、形はまったく違いますが「セルリアック」というセロリの仲間もいます。セロリによく似た芳香を持っており、ソフトボールぐらいの大きさがあります。肥大した根をシチューにしたり、生のままでサラダに使うこともできます。国産のほか輸入ものもありますが、日本ではまだあまり出回っておらず珍しい野菜なので、スーパーなどで見かけた際にはぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
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- ビタミン&ミネラルが豊富なセロリは、体にうれしい“健康野菜”。
- セロリはビタミン・ミネラル成分がたっぷりと含まれた“健康野菜”。セロリに含まれるビタミンB1・ビタミンB2は、エネルギーの代謝を改善し、神経系を正常な働きに保つ効果があるとされています。また、血圧を下げる効果があるといわれるカリウムが豊富なので、血圧が気になる方や塩分多めの食事になりがちな方には特におすすめの野菜です。
この他にも、貧血やめまいを防ぐ鉄分も多く含まれていますし、食物繊維も豊富。整腸やコレステロールの低下などにもセロリは効果があると考えられています。また、セロリの特徴といえば独特の香りですが、その成分となっているのが精油のセダノリッドとセネリン。この2つの成分には、口の中をサッパリさせる働きがあるので、油っこい料理や、肉料理の付け合わせにもピッタリです。
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- 香り高く、緑の葉の部分が多いものを選びましょう。
- セロリは香りが高いのが新鮮な証拠。葉の緑が濃くて生き生きとし、茎が太くて長いもの、茎が「の」の字に巻き、筋がたてにはっきりと入っていて、デコボコしているくらいのものが良品です。
セロリの中心のやわらかい部分は、細かく切ってス-プに入れたり、サラダにして生で食べるのに適しています。この部分は特に香りが強いので、お好みで使う量を調整することをおすすめします。葉の部分もビタミン豊富なので、細かく切って炒めたり、しょうゆと砂糖で甘辛く煮詰めて佃煮にするのもおすすめです。セロリは筋とりがちょっと面倒と思っている方もいらっしゃると思いますが、ピーラーを根の方からあててひっぱると、簡単できれいに筋がとれます。
購入後はなるべく早く使い切っていただくのがベストですが、保存するときは葉と茎を別々にしてラップや新聞紙に包んで野菜室へ。葉柄だけを1~2日保存するなら、コップの水にさしておくのもよい方法です。